遠隔計測監視システム 2300

サーバ設置環境を監視し、サーバダウンを防止

サーバルーム環境監視システム
サーバ設置環境の環境温度や電源は大丈夫ですか?機器増設により実装密度が高まるとサーバ自己発熱を効率よく排出できないことによる熱暴走や、消費電流値が上がることによる電源トラブルが問題になります。
HIOKI 2300を使用した「サーバルーム環境監視システム」は、このようなサーバ設置環境を安価かつ簡単に監視できるリモート監視(遠隔監視)システムです。
HIOKI 2300を使用した「サーバルーム環境監視システム」の概要
パソコンに依存しない監視システム
HIOKI 2300に入力するセンサのデータを2300自身が監視し、設定しきい値を超えた「警報状態」を感知したときパソコンを介在させず、Eメールによる通報やパトライトの点灯・ブザー音発生、内線電話や携帯電話に音声通話をすることができます。
パトライトの点灯・ブザー音発生、音声通話機能等においては弊社製品と市販部品を合わせて使用します。詳細は弊社までお問い合わせください。
通信インタフェースにLANを採用
既設の構内LANの運用が可能です。もちろん新設LANの運用も可能です。また2300同士の接続は、2300の内部BUS接続(2線シリアル通信)での運用も可能です。
パッケージソフトによるデータ収集、モニタリング機能
UPS、発電機、空調機などファシリティ設備の稼動状態や、計測したアナログデータのモニタリングが可能です。パソコン内に納めたデータは帳票形式、グラフ形式で閲覧できます。
トレンド記録機能
パソコンにバックアップするデータは、データ保存インターバル内の瞬時/MAX/MIN/AVEから選択可能です。消費電流など変動する信号のトレンドを把握することが可能で、計測した最大値よりフィードバックして、電流警報しきい値を再設定することにより、「より確実な」監視を可能にいたします。
 
HIOKI 2300 構成例
2300の豊富な計測モジュールを、用途に合わせて選定します。
通信インフラにはLANが採用できます。またVPN(Virtual Private Network)での運用も可能です。
用途に合わせて計測モジュールを選択
用途:分電盤内ブレーカ単位電流値監視
多回路電力モジュール1台で6回路の電流値監視が可能です。

必要部品
・多回路電力モジュール
・小型分割CT
用途:サーバラック内温度監視
PTモジュール 2302 1台で2chの温度監視が可能です。

必要部品
・PTモジュール 2302
・市販PTセンサ
用途:分電盤内ブレーカ電流監視・電力計測
多回路電力モジュール2332 1台で電灯もしくは動力回路が3回路計測監視可能です。

必要部品
・多回路電力モジュール 2332
・クランプオンセンサ(分割型CT)各種
用途:サーバルーム内温度・湿度監視
温湿度モジュール 2301 1台で温湿度センサ 9764 が一本接続できます。

必要部品
・温湿度モジュール 2301
・温湿度センサ 9764
・センサケース
用途:UPS・発電機の稼働・異常モニタ
入力モジュール 2341 1台で、8点の接点を入力することが可能です。

必要部品
・入力モジュール 2341
用途:空調機の稼働・異常モニタ
入力モジュール 2341 1台で、8点の接点を入力することが可能です。

必要部品
・入力モジュール 2341
用途:空調機の運転・停止指令
出力モジュール 2342 1台で、8点の接点を出力することが可能です。

必要部品
・入力モジュール 2341
上記のほか、DC電流(4-20mA)、DC電圧(1-5V)、熱電対、パルスなど各種入力に対応できます。
詳しくは「遠隔計測監視システム 2300」カタログを参照ください。
 
専用ソフトウェアで簡単設定、簡単モニタリング
簡単設定!
HIOKI 2300の各種計測モジュール・通信モジュールは、標準ソフトウェア「Smart Site Utility Pro」により初期設定を行います。

選択リストより追加したいモジュールを選択して、マウス操作から任意の場所に貼り付けることにより、通信ルートと計測モジュールの構成が完成されます。

また通信モジュールの通信設定が設定済みであれば、計測モジュールの構成をPCより自動認識可能ですので、更に大幅な設定工数削減が可能になります。

すべての操作はパソコン上で行いますが、簡単かつ短時間で設定が完了するため、ユーザサイドでのシステム構築を可能にいたします。
リアルタイム・モニタリング
アナログデータは、数値でリアルタイムにモニタできます。また、背景画像にBMP、GIF、JPEG等の画像データを貼り付け可能ですので、監視用画面として運用可能です。
また、リアルタイムトレンドグラフの表示も可能です。
過去データを閲覧・解析
パソコン内のデータを簡単に日報・月報帳票形式で表示可能です。
また「レポート作成機能」を利用いただくことで、自動的にExcelへデータの受け渡しが可能になります。

またパソコン内データをヒストリカルトレンドグラフとして、折れ線や棒グラフ形式で確認いただけます。
 
豊富な警報通知手段
構内LAN、新設LANに対応
HIOKI 2300のLANモジュール 2353を使用すれば、IPアドレスを与えることにより、既設の構内LANを利用することが可能です。構内LAN利用によりシステム構築コストを安価に抑えることができます。もちろん新設したLANにも対応可能です。
豊富な警報通知手段
警報発生は、HIOKI 2300用アプリケーションソフトウェア「Smart Site Utility Pro」が稼動する監視パソコンにて、
  • 警告音発生
  • 警報通知(警報履歴のポップアップ表示)
  • モニタ画面での警報色表示
により確認できます。
また、LAN 2353モジュールの電子メール送信機能により、予め設定されたメールアドレスに警報の旨のメールを自動送信することができます。
さらにLANインタフェースを持つ「ネットワーク警告灯」を用いることにより、警報発生を警告灯や内蔵ブザーにより通知することが可能になります。
警報発生を「確実」に通知
電子メール送信する機能、および警告灯を点灯/点滅、ブザー音発生させる機能は、HIOKI 2300のLANモジュール 2353が直接行います。この機能においては監視パソコンのフリーズや、監視パソコンにて稼動させるアプリケーションソフトの稼動/未稼働は関係いたしません。
警報メール(電子メール送信機能) のご紹介
HIOKI 2300のアプリケーションソフトウェア「Smart Site Utility」により、警報メール送信機能をLANモジュール 2353に設定し、システム運用することが可能です。
  1. 警報しきい値の設定
    2300各計測モジュールの設定画面にて、警報しきい値(アナログ信号の場合は上・下限値、接点(デジタル)信号の場合は、ON/OFF)を設定します。
  2. メール送信の有無
    警報(アラーム)設定した信号のリストが下図(1)にリスト表示されます。送信したい項目は「メール送信する測定項目」欄にドラッグ&ドロップします。
  3. メール送信先
    メール送信先は20アドレスまで登録できますが、1信号(1項目)に関して送信できるアドレス数は、4つまでです。(下図(3)、(5)参照)
  4. メール本文の設定
    メール本文には、任意のコメントを信号ごとに付けることが可能です。(下図(4))
  5. メール送信の条件
    メールを送信するアクションは、アラームの発生時/アラームの解除時/そのほか(停電や2300の異常時)より任意選択して送信することが可能です。(右図(6))