段取り替えやチョコ停対応など、機械・設備の稼動率を下げる要因解析・分析には、稼動状況・状態の可視化と稼動データを記録することが重要です。しかし手書き記録は作業者の負担が大きく、正確性に欠けます。HIOKI 2300を導入し、管理の自動化とともに対策立案から改善を行うサイクルを形成し、機械・設備の稼動率向上を目指しましょう。
稼動モニターシステムの概要
稼動信号 接点信号 を入力
成形機や工作機械、プレス機械など生産設備の制御盤から稼動に連動した接点信号を取り出し、2300に入力します。また回転機械であれば回転数など、その設備の状態を表す各種アナログ信号を入力することや、生産個数などのパルス信号を入力できます。
警報装置・警報システムにも対応
生産設備の制御盤から出力される( 無電圧・有電圧)接点を監視したり、温度や電力、電流など各種アナログ信号に関して「 しきい値」を設けて監視する機能を2300は持ちます。感知した警報は監視用パソコンにてポップアップ表示、ブザー音発生させるほか、ネットワークに接続された警告灯のランプ点灯/点滅・ブザー音発生させたり、任意アドレスに警報の旨のメールを自動送信することができます。
稼働率計を電子化「 稼動状況グラフ」
稼動信号は監視用パソコンでグラフや帳票形式でリアルタイムにモニタできるほか、ネットワークを介して他のパソコンでも閲覧可能です。
稼働グラフ
帳票(日報・月報)
稼働状態監視画面
工場の設備配置図を背景に入れて稼動状況・状態をモニタしたり、バーグラフや数値モニタ画面を自由にレイアウトしてオリジナルの監視画面を構築することができます。
稼働グラフ
帳票(日報・月報)
稼動状態モニタ( バーグラフ)
稼働データの記録が業務の負担になっていませんか?
稼働データの記録を手書きで行っていませんか?手書き記録は作業者の負担が大きく、また記録の正確性に欠けてしまいます。 更に、一人のオペレータで生産設備を複数台稼働させるマルチ運転が増えており、1台のトラブル対策中に他の機械の稼働データを記録する事は困難になります。稼働時間記録のような単純な業務は、自動的に行わせる事が理想です。
稼動データ Excelレポート機能例
稼動データをExcelに( Excelリンク機能)
記録を自動化しても、今までの手書きの記録と同様なレポートを作りたいという要望に応えるため、Microsoft Excelを利用してテンプレートを作成し、そのテンプレートを元にレポートを作成できるよういたしました。
2300用アプリケーションソフト SmartSite Utility 9768 が収集した稼動データを、ユーザが定義したExcelテンプレートに自動貼り付けします。
レポートにグラフを差し込む事も出来ますし、マクロを使って測定データを加工してレポートを作成する事もできます。
簡単で低コストな稼働記録システムを使ってみませんか
稼働データ記録にシーケンサを利用する事も多いですが、プログラミングなどの必要があり、誰でも運用できるようなシステムにはできません。設備の稼働状態は簡単に接点信号に置き換えられますので、「遠隔計測監視システム 2300」を使って接点を記録すれば、汎用のハードウェアとソフトウェアにより、簡単で低コストな稼働率記録システムを導入する事ができます。
ユーザが構築・メンテナンスできるシステムが理想です
「スマートサイトユーティリティ 9768」設定画面
システム構築を外注化してしまうと・・
生産設備のレイアウト変更や増設などが行われた場合、監視システムもメンテナンスしなければなりません。システムの初期導入を外注に任せた場合、メンテナンスも外注に依存しなければならず、余計なコストがかかるほか、適時対応できないため、設備の実情に合わないことがすすみ、システムの陳腐化を招いてしまいます。
構築・メンテナンスはユーザ自身で!
つまり初期導入からメンテナンスまでユーザが行えるシステムが理想です。そのためには設定が分かりやすく、短時間でメンテナンスできる基本機能を有しているシステムでなければなりません。遠隔計測監視システム 2300は、このような基本機能を有した理想的な監視システムです。